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230XPと415XP

英Cossorの230XPと415XPを紹介しよう。
230XPは前回紹介したHIVACのPX230とほぼ同規格の球で415XPはその4Vバージョンです。
写真右が230XPの後期型で左が415XPの初期型です。
フィラメント電源、B電源共に省電力ですので球の発熱が少ないですからこのような小型化が可能なのでしょう。
230XPは可搬型の軍用無線機にも多数使用されていたようで軍NO.の物が多いように思います。

415230XP-1.jpg

230XPは電池管の中では内部抵抗が極めて低く米系の245並みです。
そのため特性の良いOPTを使えば非常にワイドレンジかつハイスピードな音楽再生が可能です。
規格をCossor Valve Manula 1935から以下に抜粋する。

Ef 2.0V   If 0.3A (415XPはEf 4.0V   If 0.15A)
Ep 150V   Eg-18V   Ip 22mA
rp 1.5KΩ   Gm 3.0mA/V   μ 4.5   RL 3.5KΩ

上記動作でHIVACのPX230と同じ450mW得られます。
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Re: No title

ヨーロッパではフィラメントには2Vの鉛蓄電池、B電源には高圧(45V)の積層型乾電池を使っていたようです。
例えばEp150Vの球には45V×3=135Vといった具合だったのでしょう。
アメリカでは初期の頃の経済管(UV199等)にはフィラメントも乾電池だったようです。
ヨーロッパでは電池管の種類は把握しきれないほど大きいのですがアメリカでは数えるほどしかありません。
でも電池管はその規格の小ささとは裏腹に丁寧緻密に作られた物が多く私を楽しませてくれています。

No title

こんにちは。
このような省電力な出力管は、バッテリーで動くものを前提にしているのでしょうか?
そういえばアメリカの真空管でも49などが2V管ですね。
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